ここでは、実際に院内保育所を導入している総合病院の事例について紹介しています。
勤務形態が特殊な病院では、院内保育所ニーズが高いといわれますが、実際に導入するとどのような効果があるのか事例を紹介します。
医療法人社団S会では、以前より看護師向けの保育施設を設置・運営していましたが、病院移転の際に保育施設用の場所が確保できず移設できなかったため、保護者の送迎負担が課題となっていました。そこで、病院内の介護事務所が別施設に移転するタイミングで保育施設を設置。
受け入れの定員を増設し、病院側の負担を減らすべく運営を外部業者へ委託しました。自主運営していた時よりも利用者の細かなニーズに応えられようになり、利用者からも喜ばれているそうです。
看護師からは、子どもが発熱してもすぐに病院にかかることができ、また看護師による病児保育もあるので、安心して仕事に集中できるとの声が上がっています。
某病院では開院当初より地域密着型の医療を提供しており、土曜や夜間外来の患者に対応するため、保育所を設置して看護師の人材配置をしていました。
初めは自営していましたが、人員の問題で夜間対応が厳しくなり、外部業者へ保育所の運営を委託。毎日7時半~21時まで開園し、週3日は24時間体制で運営してもらっているそうです。
また、保育サービスの質も向上し、多彩な行事の実施や連絡ノートなどを活用した保護者とのコミュニケーションの活性化など利用者からの満足度も高く、口コミで利用者が増えている状況だそうです。
医師や看護師の確保に課題を抱えていた某総合病院の事例です。安定した人材確保のためには、安心して子供を預けられる場所を用意することが不可欠との考えから、保育施設を設置。運営は外部業者に委託しています。
スタッフの復職率もあがり、二人目三人目を出産したスタッフも、保育サービスの内容が良いからとの理由で復職するケースもでているそう。当初の、安定した人材確保という目的を実現しています。
医師や看護師の人材不足の解消を図るために、保育所を導入した某病院の事例です。保育所の運営を外部業者に委託する際に、夜間シフトを組みやすくするため週1回の夜間保育にも対応してもらっているそうです。
医療スタッフが復職しやすいように、年度途中でも入園ができるようにしています。子どもが近くにいることが医療スタッフの安心感につながっており、園での行事参加など仕事をしながら子育ても楽しめると保育所への満足度が高いそうです。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。