もしもの時に慌てずに対応するためにも、保育園では普段から念入りに防災対策を行う必要があります。
このページでは、保育園での防災対策の種類や避難訓練を行う上での注意点などについて解説します。
災害はいつ起こるか分からないからからこそ、日常的な防災対策が肝心です。
いざという時にも慌てないためにも、
の3点には、特に意識して取り組みましょう。
定期的に、
などについて確認し、スタッフ全員で共有するようにしましょう。
とくに、避難経路の確保の確認は重要です。「もしもの時には荷物をすぐにどかせる」と思っていても、実際の災害時の園児が出口に向かって一斉に駆け出すという状況の中では、冷静に対応出来ない可能性があります。
災害時に冷静に対応できるように、災害の種類ごとに対応フローチャートを定め、スタッフごとに、
といった役割を予め割り当てておきましょう。
災害時には、保護者や非番の職員などに迅速に状況を伝える必要があります。どの順番で連絡をすればいいのか冷静に判断できるように、あらかじめ連絡網をつくっておきましょう。
また、電話が通じにくい状況に備えて、メールや災害用伝言掲示板、Lineといった代替え手段についてルールを定めておくと安心です。
参照元:ほいく防災なび|見落としがち?園における日常の防災対策(https://hoiku-bosai.com/post-558/)
参照元:保育のカタログウェブマガジン|保育園でできる防災対策|災害時に備えて保育所でできること(https://hoiku-catalog.com/blog/management/保育園でできる防災対策|災害時に備えて保育所でできること)
定期的な避難訓練は、災害対策の要の一つです。
避難訓練を行うにあたっては、以下のポイントに気を付けましょう。
繰り返し行っているうちに次第に避難訓練に慣れ、緊張間がなくなってしまった……ということになっていませんか?
避難訓練は、災害時の状況を具体的に想定しつつ、緊張感をもって実施しましょう。
また、ずっと昔に使った避難訓練計画を見直さずに使い続けている、という保育園も少なくありません。建物を改築したり、設備の一部が変わったり、建物の周囲の状況が変わったりしたら、そのつど避難訓練計画を見直すようにしましょう。
実際に災害が起こると、子どもはパニックになってなって泣いてしまったり、先生の指示に集中出来なくなったりしやすいもの。 子どもの防災意識を高めるために、普段から地震や火事になったときどんな行動をすればよいかを伝える絵本や紙芝居で、災害教育をするようにしましょう。
普段慣れ親しんでいる絵本などで学ばせておくことで、実際に災害が起きたときに、子どもも避難訓練通りに対応しやすくなります。
見知らぬ道での避難は、子どもにとってストレスやパニックの原因となります。
お散歩のコースに避難経路の一部を取り入れ、子どもを避難経路に慣れさせましょう。
また、先生と子どもとで実際に避難経路を歩くことで、道の狭さや死角の多さといった思わぬ問題点を見つけるきっかけにもなります。
防災管理定期点検報告とは、災害による被害を最小限に抑えるために、幼稚園を含む大型の建築物で年に一度行うことが義務付けられている点検です。
防災管理定期点検報告をおこなうにあたっては、防火対象物点検資格者資格をもつ専門の業者に検査を依頼し、点検結果をまとめた上で管轄内の消防庁および消防署長に報告書を提出する必要があります。
なお、防災管理定期点検報告を怠ると、消防法違反36条となり、30万円以下の罰金および拘留刑が科せられることがあります。
参照元:日本消防設備安全センター|防災管理定期点検報告(https://www.fesc.or.jp/08/index5.html)
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。