ここでは社会福祉法人が企業内保育所の運営や委託に至る経緯や効果はどうかなど具体的な事例を紹介しています。
社会福祉法人K会では、女性スタッフの人材確保のため保育所を元々設置していましたが、域型保育事業として開設したため3歳未満の子どもしか受け入れできないことが課題となっていました。
そこで、企業主導型保育事業として近隣企業に声がけし6社と共同で新たに保育所を設置。新しい保育施設は、社会福祉法人K会が自主運営しています。
子どもの預け先がすぐ近くにあるということが、従業員の安心感につながっており、職場から子どもの姿を目にすると思わず嬉しくなるとの声が上がっているそう。高齢者と子どもとの交流を通じて介護と保育の両方に相乗効果も表れており、将来的には保育所で育った子どもが介護の道に進んでくれることを願っているそうです。
近年、介護業界では人材不足が大きな問題となっていることを受け、全スタッフの7割を女性スタッフで占めている社会福祉法人S会では、女性スタッフの安定した雇用を図るため、事業所内保育所の設置を導入するに至りました。
保育に関する知識やノウハウは0に等しかったため、以前から付き合いがあり事業所内保育の設置実績が豊富な専門業者に委託。開設後は、そのまま保育所の運営も委託しており、きめ細やかなサービス提供をしてもらっているそうです。
社会福祉法人として地域貢献を目指していることから、高齢者だけでなく児童も含めて地域とのつながりを拡大していきたいと考えています。
某社会福祉法人では、育児休暇明けで介護スタッフや看護師が退職するケースが散見されたため、院内に保育所を設置しました。開園後は、問題となっていいた育休明けの退職者も無くなり安定した雇用を実現。退職者の補充にかかっていた採用コストも削減することができたそう。
また、保育所が夜勤帯にも対応しているため、夜勤シフトも以前より組みやすくなり、人材活用に保育所が大きく貢献しているそうです。
さらに、求人広告に保育所の有無を掲載したところ、スタッフの応募者が40%以上も増加し、優秀な人材確保にもつながっています。
子どもを持つ介護職員や看護師が安心して働ける環境を整えることが、介護現場の安心・安全にもつながるとの考えから、保育所を導入した某社会福祉法人の事例です。保育所の開設から運営までは、事業所内保育所の設置・運営を手がける業者に委託しています。
開園後は、緊急時だけでなく休憩時間など手の空いた時に、職員が子どもの様子を見に行けるようになり、安心して仕事に集中できるとの声が上がっているそうです。
企業が企業主導型保育所/事業所内保育所の運営を委託するとき、頼りになる特徴を持つ3社を紹介します。
多様なニーズに応えて
満足度アップ
開設~運営まで
トータルサポート
豊富な実績を生かし
各企業にあった保育所運営
【選定基準】
2021年10月22日掲載の「日経MJ(流通新聞)第39回サービス業調査」に掲載されている保育サービスの34社または、2023年6月時点「保育委託」と検索して出てきた会社上位30社の中から、下記特徴別に選定。
・トットメイト…預かりの対象年齢の変更と1名から24時間保育運営に対応し、ベビーシッター派遣サービスのノウハウがある専門スタッフがサポート(参照元:トットメイト公式HP https://totmate.jp/enterprise/enterprise/)
・アピカル…物件探しから対応可能(参照元:アピカル公式HP https://www.apical.jp/jigyousyo.html)
・アイグラン…保育所運営実績No.1(2022年9月7日調査時点)(参照元:アイグラン公式HP https://aigran-jigyosyonai.hoiku-en.net/)
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。