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保育園を委託する際のリスク

助成金制度のリスクと、企業内保育所運営の委託業者の見極め方について解説しています。

制度によるリスク

要注意の業者

企業主導型保育事業はこれまでの認可保育園とは違い、自治体が関与せずに助成金を受けられたり、開所時間の設定が自由など、保育所が設立しやすくなります。しかし、それでも支給対象の制限や途中で制度が変わるなどのリスクもあるので注意が必要です。

特に見落としがちなのは、運営費の助成金支給が5年で打ち切られることです。助成金のみを頼りにした運営を続けていくと、保育士の人件費が賄えなくなって廃業を余儀なくされる状況に追い込まれることもあります。

企業主導型保育事業とは?概要を知る

引継ぎ時のリスク

既に運営している保育施設を委託する場合、引継ぎに関する資料作成や説明などの負担が増えるリスクがあります。他にも委託によって自社運営時よりも保育の質が低下する、保護者への対応が雑になってしまうといったことが懸念されます。

また、業者の中には委託費用が安い代わりに集客や保育士の派遣などに対応していないところもあります。保育士の採用コストや教育などを考えると、委託費用を安くしたつもりでも、結果的に高くついてしまうことも少なくありません。また、一定数の園児が集まらないと運営コストが大きくなるので、自社の財政を圧迫することになります。

委託時のリスクマネジメントが重要になる

メリット・デメリットや制度の内容を理解したうえで委託を検討しているなら、リスクマネジメントは欠かせません。リスク対策を怠った結果、保育園が廃業になるケースも。そのため、委託業者はリスクマネジメントができるところを選定し、サービスや料金などが見合っているか確認しましょう。

委託した業者がうまく運営できず、別の委託先を探すことになればさらにコストがかさんでしまいます。安定した運営ができる業者を見極め、依頼することが重要です。

よくある企業内保育所委託の失敗例

企業主導型保育事業のリスクを避けるために運営を委託業者に任せることがよくありますが、対応業務の範囲をよく確認しておかないと、以下のような失敗をすることがあるので注意が必要です。

失敗例1.利用者が集まらない

保育所内の人数は変動するので、従業員の子供だけでなく周辺地域の子供も受け入れて調整するなどの対応が必要になります。その場合に業者の見込みが甘いと、人数が集まらない場合があります。そもそも集客などのサポートは行っておらず企業任せの業者もあります。

失敗例2.助成金が下りない

助成金を獲得するためには、単に申請して終りというだけでなく、基準をクリアするための準備や自治体対応などの経験やノウハウが必要です。助成金対策の大部分を代行してくれる業者ならよいですが、対応していない場合は企業側の負担が大きくなるので注意しましょう。

失敗例3.施工など、開設方法がわからない

委託業者には得意・不得意があります。開設後の保育士の調達は得意でも、助成金の基準をクリアするための施設の設計・施工や開設までの準備に関しては不得意という場合があります。このような場合、全く経験のない企業側が調査して進めなくてはなりませんので注意が必要です。

失敗例4.事故

委託業者に運営を任せていると、利用者の子供に何らかの事故が発生した際の対応が不十分になることも考えられます。保育士の採用なども、業者次第ではアルバイトや非正規雇用の保育士が働いていることもあります。リスク管理や業者選びにおいては注意しましょう。

失敗例5.保護者とのトラブル

委託すると運営状況がわからなくなり、保護者への対応がなおざりになってトラブルを起こしてしまったという話も聞かれます。特に近年導入された企業主導型保育事業では保育士の設置基準が緩くなり、資格を持っていないスタッフの割合も増えます。保護者との関係を良好に保つためにも、運営状況のチェックとトラブル対応のフローを決めておきましょう。

委託業者を見極めるポイントはココ!

委託業者利用のメリットは多いですが、選ぶ際にはマイナス面まできちんと説明を受けましょう。良い話ばかりで、悪い部分を説明しない業者は信頼できません。きちんとデメリットまで明らかにしないところは避けたほうが良いです。

経営サポートや助成金対策、保育士の教育などをチェックするのはその後。運営開始後も集客支援などの経営サポートを行ってくれるか、助成金対策はどこまでやってもらえるか、施工相談など保育所の設立から運営までトータルにサポートしてくれるか、保育士の教育・研修体制が整っているかなどを確認しましょう。

特徴やプランを聞いたうえで、自社に合った業者なのかを判断してくださいね。

保育委託業者の
選定ポイントは
「どの保育施設」
特化しているのか

企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。

仕事と育児を両立できる
環境を整えたいなら
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特化している委託業者がおすすめ

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