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保育園の料金設定はどう決める?

こちらでは、保育園の料金について、どのような要素によって金額が決定されるのか、そして認可保育園と認可外保育園にはどのような違いがあるのか、といった点などを解説しています。

【基礎知識】保育園の料金について

運営している保育園が認可保育園であるか、それとも認可外保育園であるかにより、料金の仕組みが異なります。ここでは、認可保育園において保育料に影響する4つの要素、そして認可外保育園の料金設定についてみていきます。

どの自治体に住んでいるか

自治体によって、保育料にはかなりの差がみられます。というのは、国が予め上限額を定めているのですが、その上限額に対して、それぞれの自治体が補助金を出して利用者の経済的負担を削減しているからです。補助金の額は、自治体ごとに異なります

世帯収入

夫婦2人の所得を合わせた金額、またはシングルマザーやシングルファーザーであれば、1人分の所得が世帯収入となります。世帯収入をベースに算出される住民税の所得割課税額を、自治体ごとの保育料の階層区分に当てはめて保育料を決める仕組みになっています。

子どもの人数

同世帯から2人以上の子どもが保育園を利用する際には、保育料負担軽減措置を受けられます。軽減される金額は、自治体ごとに異なります。

保育時間の区分

保育時間は「保育短時間」「保育標準時間」に大きく分けられます。両親のうち、就労時間が短い方で認定され、それぞれ保育料は異なります。指定の時間を上まわって保育園を利用する際には、延長保育料が生じます。なお、保育利用時間や就労時間などに関する規則も自治体・保育園ごとに異なるため、予め確認しておきましょう。

認可外保育園の保育料について

一部の例外を除き、保育園の設置者が保育料を設定することが可能です。認可保育園よりも保育料が高く設定されている場合が多いです。また、自治体によっては、認可外保育園の利用についても補助制度を用意しているところがあります。

保育園の料金はどうやって決める?

上述のとおり、認可外保育園については、設置者が自由に料金を決めることができます。料金設定をする際には、保育料のほかに、昼食・夕食・補食・おやつなどを含む給食費のほかに、延長保育料、土曜保育料などについて、ひとつずつ考えていくようにしましょう。

また、英語教育やリトミックなど、独自の教育方針やユニークな特色を反映させたカリキュラムを採用している保育園では、料金を比較的高めに設定しているところが多くみられます。

保育園の料金の相場について

認可保育園では、世帯所得が多ければ多いほど、その分保育料も高くなっていきます。一般的な世帯では、0~2歳の子どもが保育園を利用する場合、平均的な保育料は1ヵ月あたり3~4万円ほどになります。

一方、認可外保育園の場合は、エリアやサービスの充実度合い、カリキュラム、そして利用時間などの要素によって変わりますが、およそ4~6万円ほどを見積もっておくとよいでしょう。ただし、3~5歳の子どもが利用する場合には、その内3万7,000円分が無償化制度により免除されます。そのため、実質的な負担は1~3万円程度になります。

料金請求の単位

保育料の請求単位については、「月極〇円」というようにシンプルに設定する場合もあれば「1名のお預かり1回あたり〇円」などとする場合もあります。年齢ごとに異なる保育料を設定している保育園も多いです。

なお、「料金をどのように設定すべきかわからない」「経営や運営についてのノウハウがない」などの不安を抱えている場合には、委託業者に依頼してみるのもひとつの方法です。検討してみてもよいでしょう。

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