ここでは、公金管理システム「ピムス」について紹介します。ピムスの概要やメリット、ログインの流れなどをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ピムスとは、公金管理システム(Public Money Management System)の略称のこと。令和6年度から始動したシステムです。これまで公益財団法人 児童育成協会では、助成金を申請する際に「電子申請システム」を利用していました。しかし、令和6年度からはピムスを使用し、申請業務の効率化を図ります。
ピムスが作られた理由は、電子申請システムの課題を解決するためだといわれています。
電子申請システムには、「事業者の増加による処理機能の限界」「入力項目の増加による負担増」といった課題がありました。事業者が増加したことで処理機能が限界を迎え、サーバー障害も起こるように。また、電子申請システムには月末から翌月10日までに入力しなければならないという制約があったため、業務遅延も発生していました。さらに、出欠席日数や延長時間といった項目は手計算で入力する必要があり、申請業務の負担は大きいものでした。
そこで、課題を解決するシステムとして、公金管理システム「ピムス」が誕生しました。
ピムスで実行すべき内容は、電子申請システムとほとんど変わりません。
しかし、新システムであるピムスは、電子申請システムの課題を解決するような設計がなされています。たとえば、アクセスが集中してもシステムダウンしない設計がなされているほか、リアルタイム入力や自動計算機能を搭載。
リアルタイム入力では、子どもや職員の情報をリアルタイムで登録・更新可能です。電子申請システムは単年度管理型であるため、「年度が変わると在籍児童の情報を一から登録し直さなければならない」という問題がありました。さらに、月次申請では前月の情報しか引き継げないという不便も。リアルタイム入力ができるピムスなら、月次申請の際に一から入力し直す必要がありません。
また、自動計算機能を搭載することで、電子申請システム使用時のような手計算による負担も改善しています。
ピムス導入の最大のメリットは、「業務効率化を実現できる」という点でしょう。リアルタイム入力によって新生児の業務量が軽減され、自動計算機能によって手計算の手間をカット。また、システムダウンがしにくい点も安心できるポイントです。
そのほかにも、入力時のタイムアウト延長やマスタ管理機能(4月以降の月次報告や概算交付申請時のデータ連携が可能)もピムスのメリットとして挙げられます。
ピムスを導入することで、新しいシステムへ切り替える作業が発生します。ピムス導入に限ったことではありませんが、新システムの導入には手間や時間がかかるでしょう。
たとえば、ピムスの操作方法を覚える必要があります。また、移行データの確認や情報補完・修正も行う必要があるでしょう。また、ピムスは全国で導入を開始しているため、トラブルがあった際に問い合わせ窓口が混雑していることも考えられます。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。