「夜間保育園」は、その名の通り夜間に子どもの保育を行う施設を指します。そのため、夜間に仕事をしている場合など必要な時に子どもを預かってもらえるのが非常に大きな特徴といえるでしょう。
後の項目でご紹介しますが、夜間保育園には認可保育園と認可外(無認可)の保育園があります。開園時間は施設によって異なりますが、22時ごろまでの預かりとなる保育園もありますし、朝までの預かりとなるケースも見られます。
共働き家庭やひとり親世帯が増加するに伴い、夜間保育園のニーズは高まっているものの、現在はまだ数が少ない状況となっています。
夜間保育園の場合、利用可能な年齢はそれぞれの施設によって異なるため、利用したいと考えている場合には何歳から利用できるかをあらかじめ確認してみましょう。
また、夜間保育園で行う保育内容は、日中の保育とはやや異なっている部分があるのも特徴です。主に18時以降になると、「その日の疲れを癒す時間」ということで食事や入浴、休憩、睡眠が中心となっています。
自治体の認可を受けた夜間保育園です。こちらの場合、原則として保育園を開いている時間はおおむね11時間、閉園は22時となっています。認可保育園となるため、入園の申し込みは自治体を通じて行う形になります。
民間で運営している夜間保育園です。利用者からの利用料にて運営されていることから、保育料が高くなるケースもありますが、24時間保育を行っている施設もあり、利用者のニーズに合わせやすいという面が特徴といえます。
夜勤がある企業の場合、その会社が独自に保育所を設けている、といったケースもあります。この場合には、従業員の勤務時間に合わせた利用時間としているためそれぞれの施設により開園時間は異なりますが、企業内に保育園が設置されている場合には利用時間を気にせずに勤務できる点が大きなメリットといえるでしょう。
認定夜間保育園の場合には、入所対象は保護者が就労などの理由により夜間の保育に欠ける児童とされています。定員は20名以上、開所時間は原則11時間で概ね22時まで、と定められています。また夜間保育園の設備については、仮眠のための設備や夜間保育に必要となる設備・備品が完備されていることなどが求められます。
そのほか、職員については保育士資格を持ち、児童の保育に直接携われる人材を配置できるように努めること、さらに児童福祉施設裁定基準に基づく所定の人数を配置します。
上記の他にも認可夜間保育園の場合にはさまざまな設置基準が設けられていますので、あらかじめよく確認することが必要といえるでしょう。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。