ここでは、企業内保育所の運営の委託に至る経緯や、利用してどうだったかなど具体的な事例を紹介しています。
企業内保育所は、自営と運営委託の2つの方法がありますが、運営委託を選択した企業ではどのように進められるのか事例から学びます。
大型商業施設M社では、施設内に入っているテナント女性従業員が育児と仕事の両立ができるよう、施設内に保育所を設置し運営を委託しました。施設の営業時間に合わせ、365日8時~21時まで柔軟に保育サービスを提供してもらっています。
また、保育内容に関しては、リトミックや英会話教室、体操教室など様々なカリキュラムを用意し、子ども一人ひとりの発達状況に合わせた保育を実施してもらっているそうです。
他にも、使用済みのおむつの廃棄や、清潔な寝具の準備など園で行い、保護者の荷物の負担を減らす取り組みもされているそう。柔軟にきめ細やかなサービスが提供できるのも、民間業者ならではと言える事例です。
医療機器の開発・製造を手掛けるP社では、本社や自社工場のある地域で待機児童問題が深刻化し、産休・育休からの復職を阻害する要因となっていたため、社員寮を新築するタイミングで1階に保育所を設置。
P社には保育所開設や運営のノウハウが無かったため、実績が豊富な専門業者に委託しました。開設から運営に至るまでワンストップでサービス提供してもらい、P社で行ったのは助成金の申請書類の作成のみ。
開園後は、安心・安全をモットーに運営してもらい、保育所が海に近いことから津波発生時の避難訓練も導入してもらっているそうです。従業員からも子ども達への手厚いケアが高い評価につながっているようです。
製鉄会社N社では、ダイバーシティ推進の一環として女性の働く環境を整備するにあたり、子育て中の女性を支援する目的で保育所の新設を決定。
運営委託する事業者を選定するにあたっては、実際に運営している保育園を見学させてもらい、保育の質を確認した上で決定したそう。
製造業という業種柄、安全面は特に気になっていたそうですが、動線や死角など安全面に細かく配慮されていたことから、安心して委託を任せているそうです。
製鉄会社N社では、多様な働き方推進を進めていく中で、とりわけ女性の活躍支援が重要であるとの考えから、就労形態に合わせた保育所の運営を委託しています。
英会話やリトミック、園内の調理室で作った温かい給食など保育サービスの内容が充実していることから、保育園の見学希望者や入園希望者が着実に増えているそうです。
企業が企業主導型保育所/事業所内保育所の運営を委託するとき、頼りになる特徴を持つ3社を紹介します。
多様なニーズに応えて
満足度アップ
開設~運営まで
トータルサポート
豊富な実績を生かし
各企業にあった保育所運営
【選定基準】
2021年10月22日掲載の「日経MJ(流通新聞)第39回サービス業調査」に掲載されている保育サービスの34社または、2023年6月時点「保育委託」と検索して出てきた会社上位30社の中から、下記特徴別に選定。
・トットメイト…預かりの対象年齢の変更と1名から24時間保育運営に対応し、ベビーシッター派遣サービスのノウハウがある専門スタッフがサポート(参照元:トットメイト公式HP https://totmate.jp/enterprise/enterprise/)
・アピカル…物件探しから対応可能(参照元:アピカル公式HP https://www.apical.jp/jigyousyo.html)
・アイグラン…保育所運営実績No.1(2022年9月7日調査時点)(参照元:アイグラン公式HP https://aigran-jigyosyonai.hoiku-en.net/)
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。