当記事では、託児所・保育所の受け入れを拡大するときのポイントについて解説します。保育園の開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
託児所・保育所の受け入れ拡大を目指す場合、ニーズ調査や規模設定を考慮するほか、助成金・補助金の活用を検討することも大切です。ここでは、託児所・保育所の受け入れを拡大するときのポイントについて解説します。
スタッフの保育所や託児所におけるニーズを正確に把握することが重要です。そのため、社内でアンケートを実施するのも有効でしょう。その際、子どもの年齢や人数、保育時間や曜日などを確認するのが望ましいです。
ニーズを正確に把握したうえで、保育所の規模や保育士の勤務形態(交代勤務・夜勤)、設置する時期なども検討します。
次に、保育所の運営形態を決定します。運営形態は、利用が想定されるスタッフのニーズを考慮したうえで決定するようにしましょう。主な決定内容については以下をご覧ください。
地域の子育て世帯の受け入れも行うことによって、安定した運営につながります。上記以外には、質の高い保育を提供することにより、園の評判を良くすると、自然と入園希望者が増加します。
託児所・保育所の受け入れを拡大する際には、補助金や助成金を活用することが重要です。助成金の種類には、保育所の工事にかかる助成金や、開園後の運営にかかる助成金の2種類があります。
事業所内保育施設設置・運営等支援助成金の申請先は、都道府県労働局、企業主導型保育事業助成金は公益財団法人児童育成協会となっています。また、支給内容は異なりますが、保育所の設置費だけでなく運営費に対する助成もあるのが特徴です。
託児所・保育所の受け入れの拡大をするときのポイントとして、保育内容・サービスの充実を図ることも挙げられます。具体的には、夜間保育や早朝保育、病児保育などさまざまな保育サービスを提供し、利用拡大を図ることが重要です。また、送迎サービスや育児相談など付加サービスも受け入れ拡大に貢献するはずです。
上記以外には、子どもの年齢に合わせた教育カリキュラムを実施したり、小児MFAライセンスの資格を取得した保育者を配置したりするなど、質の高い保育サービスの提供を目指す方法もあります。
保育士確保と職場環境の整備を考慮しておくのも重要です。保育士不足への対策として、待遇改善や働きやすい環境整備を行うほか、ICT活用などが求められます。
ICT活用を行うと、園児情報管理や連絡帳やおたより作成などにおける事務作業の時間を短縮できたり、改善が目指せたりするため、保育士不足の予防につながります。
託児所・保育所の受け入れ拡大をするときのポイントとして、快適かつ安全な保育環境の提供を行うことも重要です。定期的な点検とメンテナンスを行い、安全な環境を維持します。遊具の点検、床の滑り止め、不用品の撤去などを徹底します。
体調不良の子ども専用の隔離スペースを用意して、健康な子どもと分けて対応するのが重要です。また、保育士が感染症対策のためのマスクや手袋を着用する必要があります。
二次感染のリスクを低減するため、感染症に罹患した園児が利用した遊具や施設は消毒を徹底することも重要です。
保育所の受け入れ拡大をする場合、延長保育や夜間保育、土日保育、短時間保育など、さまざまな働き方に対応することにより、より多くのスタッフのニーズに応えることができます。安定的な保育所運営のため、助成金を活用するほか、勤務する保育士の業務負担の軽減を考慮しておくことが重要です。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。