ここでは、保育園の開設に必要な作業や、委託業者を開設業務で選ぶ際の注意点について説明しています。
多くの法令や基準をクリアしないと事業所内保育所を開設することはできませんし、事業所内保育所の設計は安全に配慮したものでなくてはいけません。
事業所内保育所は認可外保育施設ですので、厚生労働省の定めた「認可外保育施設指導監督基準」に沿わなくてはなりません。
どのような場所に建てなくてはならないか、広さはどれくらい必要かなど、保育の法令は複雑であり、専門的な知識がない状態では助成金を受けられる保育室を作るのは難しいです。
保育委託業者であればこのような基準を把握しているので、基準に沿った設計のサポートや提案を行ってもらえます。また、設備や家具の選定に関しても子供の安全面に配慮をしてもらえます。このような理由から、開設における設計のサポートや提案をしてくれる保育委託業者に依頼をするのがおすすめなのです。
事業所内保育園を設置したり、実際に運営するためにはやらなければならないことが数多くあります。事業所内保育所を開設するにあたってはまず、設置場所を決める必要がありますが、どこでもよいわけではなく建物や環境の基準が設けられています。
たとえば乳児室の面積は1.65m²/人、ほふく室の面積は3.3m²/人などの基準が設けられており、ある程度の広さが必要になります。このような基準に則っていないと、後で助成金が出ないという可能性もあるのです。
保育所の開設と並行して、保育士や職員の採用活動も必要ですし、場所が決まったらそこに必要な設備や用具なども開園までに揃えていく必要があります。その間には、助成金申請なども含め、自治体や各種公的機関での手続きなどもしなくてはなりません。
保育所の開設とともに行わなければならない作業とはどのようなものでしょうか?以下に一覧とします。
開設に必要な作業はわかっていただけたと思います。次に事業所内保育所を作るときにはどのような設備や広さが必要なのでしょうか?
定員20人以上 | 定員19人以下 | |
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保育室 | ■0・1歳児 ■2歳児以上 |
■0・1歳児 ■2歳児以上 |
屋外遊戯場 | ■2歳児以上 3.3m²/人 |
■2歳児以上 3.3m²/人 |
給食 | 自園調理 ※連携施設等からの搬入可 調理室 調理員 |
自園調理 ※連携施設等からの搬入可 調理設備 調理員 |
上記の表のように、広さや設備の基準が設けられています。
園児20人以上か以下で必要とされる広さの基準や設備が変わります。20人以上だと、0・1歳児用の乳児室が1.65m²/人以上必要になるのと、調理室の設置が義務付けられます。
設備は、認可の事業所内保育事業と同様の基準と定められているだけでなく、厚生労働省による「認可外保育施設指導監督基準」も遵守必須とされています。
認可外保育施設指導監督基準では、以下のことなどが必須とされております。ほかにも多くの基準が定められていますのでご確認ください。
(参照元)
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。