一般保育園や企業内・院内託児所などを運営委託する場合、かかる費用やサービスの質、行政対応などはもちろん大切です。しかし、対応エリアをチェックしておかないと、質・コスト・サービスが全てマッチした業者でも委託できません。いくら入念に準備していても、土壇場でできないとなってはコストも時間もムダに。効率良く委託を進めるためにも、先に運営している保育園のエリアに対応した業者を探し、その中からマッチした企業に依頼しましょう。
委託する業者によってサービスに違いがあるのは当然。ただし、対応エリアの範囲による違いを押さえておくと、より委託業者を選びやすくなります。以下では対応エリアが広い業者・狭い業者それぞれのメリット・デメリットをご紹介。選ぶときの参考にしてみてください。
メリットは設置する保育所の場所を問わず委託できる点です。特に全国対応なら、いちいち問い合わせて確認する手間を省けます。また、全国の委託運営保育所で積み重ねたノウハウがあるため、どの園でも一定のサービスが保証されるのが魅力。マニュアルがあるため、トラブル対応もしやすくなっています。
対応範囲が広いので、エリアを限定した地域密着型の保育園のように、子供一人ひとりを見て手厚い対応をするのは難しいでしょう。人員を増やせば解決できますが、人件費が余分にかかってしまうというリスクを負うことになります。
全国対応の委託業者に対し、地域密着型で丁寧なサービスを受けられるのが強み。長い間そのエリアで委託運営を手掛けている業者なら、周辺住民との連携もしやすく堅実な経営ができるでしょう。業者によっては季節ごとのイベントや交流会など、柔軟に対応できるケースもあります。
全国対応の会社に比べて実績が少ないため、思ったようなサポートが受けられないこともあり得ます。また、小規模な会社はサービスが安定しない場合も。加えて小規模な業者だと倒産や下請けといったリスクも考慮しなくてはいけないので、大企業にとっては依頼しにくいかもしれません。
保育園の運営を委託するなら、サービスはもちろんのこと対応エリアもチェックすべきです。基本情報はきちんと確認しておかないと、弱みにつけこんだ悪徳業者に狙われる可能性もあります。必要な情報をすべて揃えてから、サービスや質などを比較して選ぶことが安定した運営の第一歩です。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。