保育園は子どもたちにとっても保護者にとっても、大切な場所です。経営に失敗すると多くの人が困ることになります。失敗する原因はどこにあるのか、リスクをできるだけ排除して安定して経営ができるよう、リスクを解説します。
保育園を安定的に経営していくには、開業初期だけでなく長期を見据えた資金計画が大切です。計画の不備が経営難につながる原因となることもあるため、事業計画をしっかり立て、ランニングコストや将来の収益予測を算出し、常に資金の流れを精査しましょう。
また開業時の支援や運営の補助を目的とした助成金・補助金をうまく活用することによって、初期投資額が大きく異なります。情報を見逃さないよう、自治体や関連機関の情報をチェックしてください。
保育園の設備は、子どもたちが安全に過ごせるよう配慮が必要です。エアコンや幼児用トイレ、洗面所、調理室などの建物に関わる設備はもちろん、園児が使用する保育用品、お散歩カー、食器、従業員が使用する事務室用のデスクや椅子、ロッカー、パソコン、筆記用具など、ほかにも冷蔵庫や洗濯機などの家電、掃除用具といった備品や消耗品が多くあります。保育園の規模や園児・従業員の人数により、何がどのくらい必要か、事前にシミュレーションしましょう。
また人件費は経営上の大きなコストです。人件費に毎月いくらかかるのか、しっかり算出してください。
保育園を開業する地域により、ニーズは異なります。地域の特性を知り、保育園のニーズを正確に把握した上で保育施設を整備しなければなりません。
特に待機児童数の調査は必須です。都市部では保育園不足が叫ばれますが、地方では過多となっているケースもあります。開業前に、予定エリアのニーズ調査は綿密に行いましょう。
また地域にある認可保育園や認定こども園、幼稚園など、競合施設の調査も必要です。近隣の競合、ニーズの両方から経営が成り立っていくかを検討しましょう。
保育園は大切な子どもを預ける場所です。保護者とは毎日顔を合わせることになりますので、良好な関係を築くことは経営にも大きく影響します。
挨拶にはじまり、適切な言葉づかいや、身だしなみ、子どもへの接し方など、常に保護者には見られていることを意識し、こまめなコミュニケーションを心がけましょう。
特に園児や保護者の言葉に耳を傾け、共感することは大切です。時にはネガティブな内容も報告することがありますが、言いにくいことこそ顔を合わせて伝えるようにしましょう。
保育園は認可・認可外を問わず、規模や園児数に応じた保育士を雇用する必要があります。特に認可保育園では、小規模認可保育B型を除き全員保育士の資格が必要といった、厳格な基準があります。
認可外であっても保育士が在籍していることが、保育園の信頼につながります。
保育士、従業員が確保できないことには、施設だけあっても保育園が運営できません。現在は募集しても人員を揃えることが難しいことを理解し、保育士確保の対策をしておきましょう。
保育園経営には、児童福祉法、食品衛生法、建築基準法、消防法など、多くの法律が関わっています。これらの法律を遵守しつつ、適切な手続きを踏むことが必須です。
また制度も変わることがあるため、定期的に情報を収集して適切に対応する必要があります。万が一にでも法律違反があれば、法的措置を取られることもあるため、徹底して行いましょう。
保育園での事故を防ぐため、怪我や事故がないよう安全管理を行い、感染症や食中毒などの衛生管理も徹底する必要があります。
保育園を経営するには、法律を遵守しながら建物設備、保育士確保・教育、園児の募集などを適切に行う必要があります。安定的な経営を目指すなら、開業前にあらゆる方面から徹底的な調査と準備をしておきましょう。
保育園の運営は専門性が高いため、専門家への相談や情報収集も重要です。
企業や病院の保育所は、働く人の環境もニーズも異なります。だからこそ、「どの保育施設に強いのか」「どのような特徴があるのか」を前提に委託業者を選ぶのがポイントです。